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2022.08.21

犬の身体構造

犬の骨格図

犬の骨格は、人間の骨格ととても良く似た構造をしています。
そして、一定のサイクルで少しずつ新しい骨に生まれ変わっています。では、骨はどんな役割があるのでしょう。

📌骨の働き

1,支持作用ー身体の重量を支えてこの原理で姿勢を保っている。
2、保護作用ー脳や内蔵、脊髄などの器官を保護している。
3,運動作用ー関節を視点として骨に付着している筋肉の収縮により身体を動かしている。
4、造血作用ー骨髄で白血球、赤血球、血小板などが作られています。
5、貯蔵作用ーカルシウムを貯蔵し、必要に応じて血液中に放出しています。

📌関節の働き 

1,動きの支点となり力を支えている。
2,角度と方向をコントロールしている。

関節は、関節包という丈夫な筋(靭帯)に包まれていて、ふたつの骨が外れないように結び付けています。
関節包の内側は、軟骨や、滑膜で守られています。そして関節空は、動きを滑らかにする潤滑油の働きをする
滑液が分泌され関節を動きやすくしています。



📌犬の骨格前からと後から


前から見るとよくわかる様に鎖骨がありません。重要なのは、犬は腕を水平に開く動きに適さないと言うことです。
犬の肩甲骨のうごきは、基本肩甲骨をせなかに固定する筋肉の柔軟性にせいげんされます。無理に動かさないよう注意が必要です。
そして、背中側で胸椎から生えた肋骨が胸側に回り込んで途中から肋軟骨と言う軟骨に変わり胸の中心で胸骨と

関節し内臓を守っています。又肋骨が蛇腹の様に動くことで呼吸をサポートしています。

骨盤は、人より細身の構造になっているため人ほど頑丈ではないと言う事です。又股関節も人と比べると浅い構造のため簡単に脱臼
してしまいます。                           (一部犬の整体研究所から引用)

📌人と犬の違い  

骨の数

ひとの骨は200余りからできていると言われていますが、犬の骨の数は320前後と、犬種によって少しちがいがあるものの人の1.5倍です。
人の骨より全体的に細い構造をしているため骨折や、脱臼しやすい構造になっています。

骨の数形成期間

人の骨が完全に形成されるまでの期間が15年から18年に対して犬は、小型犬が8ヶ月から10ヶ月、中型犬で10ヶ月から12ヶ月、大型犬で15ヶ月から18ヶ月
と、とても短いのです。

骨の構造

人には、鎖骨がありますが、犬には鎖骨がありません。進化の過程で退化したとかんがえられます。人は、鎖骨がある事で腕を器用に動かすことができる一方で
犬は、腕を動かすというよりも歩行や、走る時の動きを柔軟にする構造になっています。
そして、肩甲骨の付き方、人は、横方向についているのに対して犬は、縦方向に付いています。使い方も人は、腕を動かす以外歩行する時に肩甲骨をほとんど
使わないのに対していぬは、歩行、走行の際に大きく動かす必要があります。犬にとって肩甲骨はとても大切な役割があると言えます。

          







指骨

犬が人と大きく違うのは、後ろ足です。人がかかとを地面に接地して足裏全体で体を支えているのに対して犬は、
指骨(基節骨、中節骨、末節骨)で体を支えています。指先で立っているわけです。
     
📌理想の骨格


理想的な肩甲骨の角度は45度、肩関節は肩甲棘と上腕骨のなす角度が90度が理想的です。
骨盤の角度は30度、パットは股関節の真下よりやや後ろの位置が理想的とされていますが、股関節の真下に
パットがある場合でも膝が十分に使えていれば問題ありません。

・肩甲骨の角度と前肢の動き及び歩様への影響
理想の骨格は肩関節、股関節共に90度、このバランスが整えば前肢、後肢の歩幅が揃い、負担のない歩行が
出来ます。